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山口一郎、襲来。〜instigatorレポ〜

九ゼミの皆さんもそうでない方もこんにちは〜!

最近ジメジメしてきましたな。雨続きで洗濯物が干せない。

私の部屋はベットから玄関まで2歩で届くぐらい狭いので部屋干しができません。晴れを待ち望む日々です。

というわけで今日は前回の予告通り、サカナクションの山口一郎さんが武蔵美にきて講義をしてくださった話をしていこうと思います。

もしかしたら一郎さんのネームバリューでいつもより色んな人が見に来るかもしれないと思うと緊張しますね。


武蔵美には空間演出デザイン学科の片山正道教授のゼミが主催する特別講義、instigatorというのがあります。

武蔵美生を対象にした講義で、毎年トップクリエイターをゲストにお呼びしてインタビューをするんですって。

過去にはムロツヨシや是枝監督、リリーフランキーや山田孝之(敬称略)も来たそうです。

しかしこの講義はコロナ禍で2年の間開催を見合わせていたらしいんですね。再開した年に入学できて幸運でした。

中でも山口一郎さんは片山教授とすごく仲良しらしくって、instigatorでの講義は今回で4回目でした。


さて、この講義、当然すごい倍率です。この講義に参加できるかは抽選で決まりました。

これは後から聞いたのですが、この抽選の応募フォームにあった自由記述欄を書いた人が優先で当たるようになってたらしいんですね。

実は私はサカナクションのファンってわけじゃなかったんですよ。曲もぼんやり全部知ってるかなって程度だったし、どっちかっていうと私より両親がファンだったし。

ただ私、NHKでやってた一郎さんの番組、シュガー&シュガーが大好きでして。これを生き甲斐に受験を乗り越えてたんです。

ってことを書いたら当選しました。文量は少なくても気持ちは伝わったんですね。嬉しくて当落発表の時は飛び跳ねました。


そしていよいよinstigator開講です。

一郎さん登場。あのね、初っ端から見た目を褒めるのはどうかと思うけれど本当にカッコよかったんですよ。

まあ私は最後列だったんですけどね。立ち姿がもうカッコよかった。

話の内容はコロナ前のライブからコロナ禍でのオンラインライブ、最近のアルバムとライブ「アダプト」について。そのコンセプトと舞台裏。一郎さんがどんな思いでそのライブを作ったのか。っていうのが主でした。

今回のゲストは一郎さんだけじゃなくて、サカナクションの舞台演出やMV制作を担う田中裕介監督とサカナクションのグッズやアルバムを手掛ける平林奈緒美さんもいらしてたんです。

私が一番すげーと思ったのは、田中監督がSAKANAQUARIUM 光 ONLINEやアダプトの舞台装置、カメラの位置や曲に対する演出を記した計画書を見せてくださったり、平林さんと一郎さんがいつどんな風に打ち合わせをして依頼をしたのかというのを聞けたりしたことです。サカナクションファンだったら卒倒するんじゃないかっていうくらい裏の裏の話まで聞かせてもらいました。


ここからは話の内容をどこまで言っていいかわからないので、あくまで私が受け取った主観的感想になります。

一郎さんは自分が作るものにもクリエイターとしての立場にも、そして何より音楽に誇りとプライドを持って向き合っていて、他のクリエイターに対しても同様の姿勢を持っているんだな、と。

監督や平林さんに対して依頼するときに口出しをせず、一つの作品として仕上げてほしいと言うそうです。

田中監督もコロナの中でも新しいライブ形式を模索し出来上がった光ONLINEも映像作品の一つで、新しいことを実験できる、アイデアを試せる状況にワクワクしたとか。

新しい感動を生むために、どんな反応をもらえるか自分でもわからないような作品を出したい。感動の種類を増やしたい。と講義中何回も仰っていました。そうでないと音楽界は他のコンテンツに負けてしまうと。


さて、あまり長くなってしまうといけないので最後に一郎さんが私たちにくださったメッセージを皆さんに共有したいと思います。

コロナ禍で大学生活を送れて羨ましい。この時代に学生であったこと、感じたことは大きいし、未来に語られるだろう。だから無駄だったとは思わないでほしいし、ピンチにこそ燃えてほしい。

そしてサカナクションは周りの人が構成していることを忘れないでほしい。

最後に学生に一日一回音楽を聴くか、と問いかけて全員が手をあげたのを見て、じゃあ僕はまだ音楽を頑張れる、と笑っていました。


講義中、一郎さんの言葉の節々にサカナクションの音楽のニュアンスが感じられてサカナクションの核が目の前にいる!と感じることが多々ありました。ツアー前の忙しい時期にわざわざ時間を作ってくださったこと、予定を超える4時間もの間講義を続けてくださったこと、監督、平林さんにも本当に感謝しかないです。

同時に私たちがやっていることは全てこの活動の土台なんだと思うとモチベーションにもつながりました。

本当に有意義な時間でした!当たってよかったです。

届かないとは思いますが、一郎さん、田中監督、平林さん、そして主催の片山教授、本当にありがとうございました!


それでは今日はこの辺で締めようと思います。

最近真面目な話ばかりしすぎたので、次回はこぼれ話集と題して私の身の回りで起きた個人的な出来事をちょこちょこ綴っていこうと思っています。お楽しみに〜


それではまた次回お会いしましょう!





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